2017/04/24

「明るい庭」


昨年竣工した「寺地のコートハウス」、暖かくなったので造園工事を再開しました。
今回の造園デザインは中村彩さん、
「寺地の家・2011年」「伏見台の家・2012年」に続いて3度目のコラボレーションです。



建築と造園はひとつのものです。
たとえば京都の禅寺などでは、床の間や襖絵や庭やさらに遠くの景色までもが、対話したり競ったり共鳴したりと、つながったひとつの全体として計画されているように思います。
以前は全て自分でデザインしていたのですが、最近は中村さんに「庭を預ける」という方法で予定調和を超える効果を期待しています。
道路から見た外観は、手前にある生垣・樹木・輪郭・柱梁・外壁・中庭という様にいくつかの薄い層が重なって奥行きを作っています。
中庭は静かで、四方がガラスで囲われています。
ヤマボウシの株立ちは家族の一員のように、ひとつの部屋を与えられているようです。
四季を通じて樹を身近に感じられる暮らしが実現しています。